飛騨高山ワインアポセカリー(岐阜県高山市)

飛騨初

2023年7月に開業した新しいワイナリーです。自然豊かな岐阜県高山市久々野(くぐの)町の丘の上にあります。岐阜県飛騨地方で初のワイナリーで、欧州系ブドウ品種(ヴィテス・ヴィニフェラ種)を自社栽培醸造するワイナリーとしては岐阜県初。 ブドウ畑は、久々野町小坊地区の標高800メートルの冷涼な場所にあり、主に白ワイン用品種を栽培しています。醸造施設は久々野町大西地区の乗鞍岳を望む牧草地の真ん中にあり、将来的には牧草地をワイン用ブドウ畑に改植していく予定です。

ワイン作りは基本的には農業であり、地元で収穫された原料だけで醸造するということが、ワイン用ブドウの栽培実績のない飛騨地方ではワイナリー設立の高いハードルになっていました。そこで、私たち夫婦は耕作放棄地を再生しながら、ワイン用ブドウの栽培から始めることにしました。県内初の試みですので、飛騨高山での農作業と並行して、最初の1年間は長野県のヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリーとアルカンヴィーニュに、その後の3年間は富山県のセイズファームでブドウ栽培やワイン醸造の勉強をしました。

ワイン好きが高じて、より良い環境でのワイン作りを求めるなら、国内外の銘醸地を選んだと思います。しかし、私たち夫婦は、食文化の豊かな地元飛騨高山にワインという新しい選択肢を加えてみたいという思いが強かったので、飛騨高山で挑戦すること、飛騨高山でしか出来ないワインを生み出すことを選択しました。

環境

耕作放棄地の再生と並行して過去15年の気象データを分析したところ、飛騨地方も他の地域と同様に温暖化が進んでいることがわかりました。私たちの畑のある久々野町小坊地区は、アメリン&ウィンクラーの気候区分(ワイン用ブドウの品種選定での目安となる指標)でリージョン1とリージョン2を行ったり来たりしているところです。

これは、シャルドネの栽培で有名なブルゴーニュ地方やスパークリングワインで有名なシャンパーニュ地方と、国内だと長野県の東信地区や北海道の余市とも同等の気候区分となります。気温条件だけの判断ですが、飛騨地方も温暖化によってワイン用ブドウの栽培が十分可能な環境になっています。

WEBサイト
https://hidawine.co.jp
代表銘柄
クグノブラン
住所

〒5093201 岐阜県 高山市久々野町大西956-15

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